コラム

デルマドローム

今回は皮膚病変の中でも内科的疾患とかかわりの深い、デルマドロームという皮膚病変を紹介します。

みなさんは、デルマドロームという言葉を聞いたことがありますか。デルマドロームとは、内臓病変と関係する皮膚病変のことをいいます。内科的疾患が形をとって皮膚に現れたものと考えて良いでしょう。デルマドロームは、悪性腫瘍に関するもの、内分泌障害に関係するもの、膠原病など極めて多岐にわたります。

 デルマドロームは、大きく2つに分かれます。1つ目が、皮膚科医の視診によって内臓病変を特定できる直接デルマドロームで、もう一方はすぐに判別はできないものの、経過などによって内臓病変を特定できる間接デルマドロームです。デルマドロームが2つに分かれることを念頭に置いた上で、大まかな臓器疾患に分けてみていきましょう。

 まずは、内臓悪性腫瘍に伴うデルマドロームです。直接デルマドロームは皮膚の転移で、間接デルマドロームは、内臓悪性腫瘍に併発する可能性の高い皮膚疾患と、反応性皮膚病変の二つに分けられます。中でも、強い皮膚掻痒症や紅皮症が見られる場合は悪性腫瘍に結び付く可能性が高いと言われています。悪性腫瘍に結び付く可能性の高い疾患をいくつかまとめます。

①皮膚筋炎 以前から、胃がんや肺がんとの関係性が主張されていました。極めて強い掻痒、日光過敏などの症例があると併発しやすいといわれています。

②黒色表皮腫 主に鼠径部や腋窩などに、黒褐色の隆起が出現します。良性型、悪性型、仮性型の3つに大きく分類されます。高齢者の場合は、悪性型で胃がん等の合併を伴う場合が多いため、注意が必要です。見慣れない黒色の皮疹が出現した場合は、皮膚科医の診断を仰ぎましょう。

③多発性老人性疣贅 きわめて強い掻痒が特徴で、別名をレーザー・トレラ徴候ともいいます。大腸がんなどの内臓悪性腫瘍を併発することがあるため、気を付けましょう。

④Sweet病 熱発や末梢血液中の抗中球増加によるもの、好中球湿潤性紅斑を特徴とする疾患です。骨髄性白血病や骨髄異形成症候群の合併が考えられることも多いのですが、関節リウマチなどの自己免疫疾患による場合もあります。

次に紹介するのが、糖尿病などの内分泌疾患に関するデルマドロームです。内分泌臓器とは甲状腺、副腎、下垂体などホルモンを生成・分泌する臓器のことを指します。皮膚科で多く見られる病変を次に述べます。
①糖尿病 糖尿病と関連する直接デルマドロームと、糖尿病によって好発・増強しやすくなる間接デルマドロームの2種類に大別されます。直接デルマドロームにあげられるのが、糖質代謝異常、結合組織代謝異常、血管障害・神経障害の3つです。間接デルマドロームの例として、皮膚掻痒症や湿疹、口角炎等があげられます。

②甲状腺機能亢進症 恒常性機能亢進症の患者さんの皮膚は、血管の血管拡張、皮膚温の上昇、発汗過多など特殊な皮膚病変が生じます。

③甲状腺機能低下症 跡の残らない浮腫(むくみ)が特徴です。皮膚が肥厚し、患部の乾燥もみられます。

その他にも、消化器疾患、黄疸や色素沈着など肝疾患によるもの、乾燥性皮膚や掻痒や疾患が原因のもの、色素沈着や肝斑、脱毛など妊娠によるものなど、デルマドロームもいくつかの種類があります。

本日は、デルマドロームについて紹介しました。もちろん、皮膚病変も軽度の皮疹から悪性腫瘍まで多様です。しかしながら、放置していることで悪性の皮膚病変は進行することもあり、ただのかゆみと思っていたら思わぬ病気がある可能性もあります。

しばらく前から肌のできものが気になっている方や、皮膚病変が良性か悪性かどうか気になる方は、この機会に皮膚科を受診してはいかがですか。

目黒近辺でお探しの方は、あいおいクリニック皮膚科アトレ目黒を御利用下さい。診断や投薬、場合によっては紹介を含め、みなさんの治療方針に沿った医療を提供いたします。

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皮膚腫瘍

みなさんは、皮膚に「できもの」ができたことはありますか。できものは、専門用語で「腫瘍」とよばれます。ひとくちに腫瘍といっても、日常目にする頻度が多いもの、良性のものから悪性のものまで多種多様です。今回は、皮膚科の一次診療で目にする頻度の多い腫瘍をいくつかご紹介したいと思います。

 まずは、脂漏性角化症です。別名を老人性のいぼといい、皮膚の老化現象の一つと考えられています。しかしながら、若年者でも見受けられる病変の一つです。患部は徐々に隆起し、しだいに黒色の皮膚病変が出現します。顔面や胸部などにみられることが多く、まれに疼痛や掻痒を伴う場合もあります。一般的に良性の場合が多いのですが、悪性かどうかの判別を希望する場合は、皮膚科を受診し医師の判断を仰ぐことをお勧めします。主な治療法として、液体窒素による冷凍凝固法が一般的です。病変が大きい場合は、レーザーや電気による切除を実施します。

 二つ目は、粉瘤とよばれる皮膚腫瘍です。別名をアテロームともいいます。外傷などによって上皮の成分が皮膚の内部に混入することで生じると考えられています。患部は徐々に拡大し、全身のどこにでも発症する可能性があります。通常は無症状ですが、進行すると隆起し、患部が開口し内容物が排出されることもあります。炎症が強い場合は、疼痛を伴うこともあります。隆起が軽度の場合は、抗生物質の内服または外用薬を投与します。改善がない場合や、摘除を希望する場合は処置や生検など専門的な検査が実施できる皮膚科や、総合病院等の受診をお勧めします。

 最後にご紹介するのが、肥厚性瘢痕およびケロイドです。外傷等によって生じた創傷が原因となって生じるといわれていますが、詳細は不明です。出現したばかりの肥厚性瘢痕やケロイドは、赤褐色に隆起した硬い腫瘤で、独特の疼痛と掻痒があります。
上肢に好発し、皮膚病変および症状が特徴的です。肥厚性瘢痕とケロイドは類似している点が多く、異なる点といえば、肥厚性瘢痕が数年単位で扁平化するのに対して、ケロイドは徐々に拡大する点といえるでしょう。

もし、肥厚性瘢痕、およびケロイドが生じた場合は、何をすべきでしょうか。まずは、安静にすることが第一です。主な治療法として圧迫療法、ステロイドを用いた保存的療法、また外科的手術による切除療法があります。中でも、ケロイドは再発を起こす可能性が大きいと言われています。しかし近年では、レーザーや電子線の照射など、再発を予防し跡を残さないようにする治療を実施する医療機関もあります。ご興味がおありの方は、最寄りの皮膚科や形成外科などに問い合わせてみるのも良いでしょう。

 皮膚悪性腫瘍に数えられるものは、紫外線と関係が深いといわれており、顔面にできやすい基底細胞がん、びらん、結節、潰瘍などさまざまな症状をとる有棘細胞がん、60歳以上の方に頻発しやすい乳房外パジェット病、そして悪性黒色腫があります。

以上のように、皮膚腫瘍といってもいかに多くの種類があるかお分かりでしょうか。単に黒いできものといっても、ほくろや脂漏性角化症、腫瘍など他の皮膚病変との判別を要する場合もあります。さらには、腫瘍の初期症状は判別が困難なため、本来の疾患とは異なる治療を受けていて改善しない場合もみられます。皮膚のできものがあると、スキンケアなど見た目の問題に影響しQOLが低下するだけではなく、その後の健康にも深く関わってきます。

目黒駅周辺で、皮膚のできものでお悩みの方や、病変の精査や皮膚病変の診断を希望する方は、あいおいクリニック皮膚科アトレ目黒へお越しください。整容的な観点等、患者さん一人一人に合った治療を提供いたします。

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日付:  カテゴリ:皮膚科

ざ瘡(にきび)2

ニキビが目立つところにできていたり、広範囲にできていたりする時、みなさんはどうしていますか?こんなところにできて、早く治らないかなと思うこともあるのではないでしょうか。目黒駅直結のあいおいクリニックでは、薬を使った尋常性ざ瘡の治療も、薬を使わない治療も行っています。今回は、薬を使う治療と使わない治療の違いや、使うお薬、行う処置などをお伝えします。

〇ニキビ薬を使った治療
ざ瘡の種類や症状によって、治療に用いられる薬も異なってきます。
〇抗生物質
代表的な薬:ミノマイシン(ミノサイクリン)
肌のトラブルで受診した際、多くの場合処方されるのが抗生物質です。外用薬、内用薬の2種類があります。症状や、ざ瘡の状態によって使い分けられます。
・外用薬
代表的な薬:アクアチムクリーム
外用薬として処方される抗生物質には、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌する作用があり、赤く腫れたざ瘡の炎症を抑える効果があります。ただし、炎症を抑えるだけでざ瘡そのものを治す効果はありません。また、炎症の起きていない初期ニキビに対しては抗生物質では治療ができません。
・内用薬
内服薬による治療は、広範囲の炎症を一気に抑えることができます。
ただし、炎症ニキビに対する対症療法であることは、外用薬と同じです。

〇外用レチノイド
代表的な薬:ディフェリンゲル
外用レチノイドは比較的新しい尋常性ざ瘡の治療薬で、日本のニキビ治療を変えた薬ともいわれています。
レチノイドは、ざ瘡の発生原因となる角質細胞ができるのを抑えてくれるお薬です。発生原因を抑えるので、塗り続けること予防も期待できます。初期ニキビの悪化防止、新しいニキビの発生防止に効果のあるレチノイドですが、炎症を止める効果はないので、腫れた赤ニキビに対しては十分な効果がありません。

外科的処置
・面ぽう圧出
面ぽう圧出というのは、ざ瘡の表面に小さな穴をあけ、そこから膿、皮脂といったざ瘡の原因を摘出する処置のことです。穴をあける際には針を使う場合とレーザーを使う場合があり、穴をあけた部位には面ぽう圧出器(アクネプッシャー)という治療器具を当てて摘出処置を行います。
炎症を起こしていない初期段階のざ瘡に対しての効果は高いですが、目立つざ瘡をすぐになくすための補助的な治療であり、そのものを治す治療ではないと理解しておきましょう。
また、自己判断でつぶすと高確率で跡が残ったり、悪化して膿が溜まったりします。自己判断せずに、必ず皮膚科等の医療機関を受診するようにしましょう。

いかがでしたか。目黒駅直結のあいおいクリニック皮フ科アトレ目黒では、患者さんひとりひとりの症状に合わせた最適の治療を行っています。にきびやざ瘡でお悩みの方、また目黒周辺で皮膚科をお探しの方は、ぜひ一度、当クリニックへご相談ください。

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日付:  カテゴリ:ニキビ

ざ瘡(にきび)1

思春期から大人まで、様々な人のお肌の悩みといえば、「ニキビ」ではないでしょうか。思春期になると急に肌にニキビができ、つらい思いをしたり、大人になって少し生活が乱れると目立つところにニキビができたり……。思わずつぶしてしまって跡が残った、という人も少なくないのではないでしょうか。今回は、そんなニキビの種類と治療法についてお伝えしていきます。

〇そもそもニキビはどうしてできるの?
ニキビは専門用語では尋常性ざ瘡といい、毛穴の入り口に皮脂が詰まることでできます。皮脂分泌が盛んになる理由としては、ホルモンの影響やストレスなどがあげられます。毛穴の奥にはアクネ菌という酸素が苦手な細菌が潜んでいて、毛穴の皮脂を栄養分にして生活をしています。適切に皮脂が流れ出ている間は問題がないのですが、皮脂が毛穴に詰まってしまうとアクネ菌が繁殖してしまい、毛穴の中で強い炎症を起こしてしまいます。特に、成長ホルモンが多く分泌される思春期にできやすいものを、思春期ニキビと呼ばれています。思春期ニキビは、一定の範囲内であれば誰にでも起こりうる症状ですが、炎症がひどい場合には治療をしなければなりません。また、皮脂の過剰分泌を抑えるなど、皮脂コントロールを行うことである程度の予防ができます。
対して大人ニキビは、ホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが多くなることで角栓が発生しやすくなり、毛穴が詰まってしまうことが原因です。角質層が乾燥すると角栓ができやすくなってしまうので、乾燥を防ぎながらホルモンバランスを整えることが大切です。

〇尋常性ざ瘡の種類と治療法
・白ニキビ
角栓によって毛穴がふさがり、内部に皮脂がたまり始めた状態のです。
痛みや腫れはありませんが、進行すると炎症を起こす可能性があります。皮膚科では詰まっている角栓を取り除く面皰圧出などの処置で除去することができます。しかし、連続して白ニキビができたり、広範囲にできたりする場合は、予防のためにホルモンバランスを整える治療をする必要があるかもしれませんので皮膚科医へご相談ください。

・黒ニキビ
毛穴の内部に多くの皮脂がたまり、毛穴表面に皮脂が飛び出ている状態です。皮脂は酸化すると黒くなる性質があるため、黒ニキビと呼ばれます。炎症は起きていないので、基本的には白ニキビと同じ治療を行います。

・赤ニキビ
毛穴の内部にたまった皮脂をえさにアクネ菌が増殖し、炎症が起こっている状態です。赤ニキビができると、腫れ、痛み、肌が赤くなるなどの症状が出始めます。また、炎症を起こしたニキビをつぶしてしまうと、ニキビ跡が残ることもあるのでつぶさないようにしましょう。目黒駅直結のあいおいクリニックではホルモン治療などの根本的な治療を視野に入れつつ、炎症の起きている部分に抗生物質、副腎皮質ホルモン剤などを塗り、炎症を抑える治療を行います。

・黄色ニキビ
アクネ菌による炎症が悪化し、膿を持っている状態です。この状態のニキビができた時は、皮膚科を受診するようにしましょう。つぶしてしまうと跡が残る可能性が非常に高いので、つぶさないように注意しながら、幹部を清潔にするようにし、早めに皮膚科を受診するようにしてください。

・紫ニキビ
強い炎症が慢性化し、毛穴の内部に血液、膿などが溜まっている状態です。自然治癒は望めないので、専門的な治療が必要です。ニキビ跡が残る可能性が高いですが、継続的に治療することで徐々に消えていくことも望めます。

〇尋常性ざ瘡に影響を与える原因
・ホルモン
ホルモンによるざ瘡への悪影響は古くから知られています。ホルモンの影響は非常に大きく、女性ホルモンや男性ホルモンだけでなく成長ホルモンによってもざ瘡が悪化します。ホルモンの影響で皮脂の分泌が変化し、毛穴の中に皮脂が溜まってしまうとその皮脂を栄養にアクネ菌が増殖を始めます。生活リズムを一定にし、ホルモンバランスを整えることで状態は大幅に解決します。

・ストレス
ストレスも非常に重要なファクターです。
ストレスを軽減するとお肌の状態が大幅に改善します。ストレスによる疲れは肌の乾燥などの悪影響が出るので、お肌の抵抗力が落ちてしまいます。
うまくストレスコントロールを行うようにしましょう。

〇尋常性ざ瘡のお手入れ方法
ひとくちにざ瘡といっても、白くて小さいものから、赤紫に腫れるものまで様々な症状があります。自分のニキビの状態にあった治療法を実践しないと、きれいに治らず、が残ってしまうことにもつながってしまいます。ニキビの炎症を放っておくと毛穴の周囲の皮膚にダメージを残してしまい、将来のくすみやシミの原因となってしまいます。

先ほどまで見てきたように、ざ瘡は毛穴の奥に潜んでいるアクネ菌という細菌が原因で起こる病気です。そのため、毛穴の状態をいかに綺麗に保つかがポイントです。

さらに、ニキビができてしまった時気をつけたいのは対処法です。ニキビがまだ初期の段階であまり炎症が起こっていない場合には適度に洗顔をして、清潔を保つようにしましょう。お肌にとって保湿は非常に大切な要素で、お肌が乾燥してしまうとそれだけでアクネ菌が増殖しやすくなってしまいます。もし炎症が悪化してしまい、赤く腫れてきた場合には潰したりせずそのまま清潔を保つように心がけてください。放っておくとやがて炎症が治まり、ニキビが目立たなくなります。

もしあまりにニキビがひどくなってしまった時には皮膚科の医師に相談することが必要です。皮膚科では様々な薬や治療法を駆使してお肌の状態を美しく健康的に保つことができます。

また日常の生活におけるお肌のコントロールが治療後のニキビの再発を防ぐことにつながります。皮膚科ではお肌のケアの方法を身につけることができるので、「たかがニキビ」と思わずに皮膚科の医師に相談をしてからお肌のケアを行いましょう。

あいおいクリニック皮膚科アトレ目黒では、医師によるスキンケアの指導をはじめとして適切な治療を提供しています。正しいお肌のケアを継続することで治療後もお肌の状態を美しく保つことができます。目黒近辺で皮膚科をお探しの方は、目黒駅直結のあいおいクリニック皮フ科アトレ目黒医院へ一度ご相談下さい。

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日付:  カテゴリ:ニキビ

口内炎

口内炎とは、頬の内側や歯茎をはじめとする広い範囲に炎症が発生する病気です。
その種類はさまざまで、軽度なものだと食事や歯磨き、会話の際に感じる痛み、粘膜に出現した赤い腫れ、ところどころにポツポツと斑点や浮腫が発生することもあります。
重度なものになると、びらんと呼ばれるただれや、白い膜が覆ったり、盛り上がりやえぐれた穴や水泡ができたりする場合もあり、これらは食事や会話もできないほどの痛みを伴います。
出血がみられるほどの重症になると、口内炎以外の深刻な病気(初期症状で口内炎が発生する)に罹っている可能性もあります。

○口内炎の種類
口内炎は、軽度から重度まで症状によって分類され、それぞれ病名がつけられています。
種類によって原因も症状も対策も変わってくるので、しっかりと確認しましょう。

・アフタ性口内炎
もっとも多く見られる口内炎で、表面が白か黄色の膜で覆われ、周りが赤くなっており、口の中の粘膜にできる境界線がはっきりとした浅い窪みのある腫瘍が一個、もしくは複数発生します。頬の内側や舌、唇の裏や歯茎に出来やすく、飲食の際にしみる痛みを感じます。
・アフタ性口内炎の対策
うがい薬を使って、定期的に口内を殺菌することが、もっとも早く治す方法であり、続けることで予防にも繋がります。うがいの仕方は、念入りに口の中、患部に行きわたるように10~30秒ゆっくりと時間をかけます。なお、風邪の時のように喉でうがいするのではなく、口の中でぶくぶくとやるのがいいでしょう。あわせて疲れやストレスを溜めないことや、ビタミンB群を補給することも効果的です。

・カタル性口内炎
主に物理的な刺激によって起こる口内炎で、口の中の粘膜に赤い炎症や斑点、水泡、ひび割れなどの症状がみられ、刺激の強い食べ物がしみる、ヒリヒリとした痛みを感じやすくなり、炎症が強い場合は表面が白く濁って唾液が粘っこくなり、口臭が気になることも増えます。また、はっきりと浮腫が目立つというよりも、全体的に赤く腫れて熱を持ち、口の中が荒れた状態になるので、口内炎と気づかない場合も多いようです。
・カタル性口内炎の対策
歯や歯科矯正器具などが歯茎に物理的に接触して発生する事が多いので、そのような状態なら、矯正歯科で調整してもらいましょう。
虫歯や歯周病による不衛生が原因の場合は、アフタ性と同じく、うがいが効果的です。
風邪や体調不良の場合は、体調が戻るとともに口内炎も治っていくことも多いですが、いずれの場合であっても、熱いものや刺激物の摂取は控えたほうが良いでしょう。

・ヘルペス性口内炎
主に生後6か月~3歳くらいの乳幼児にかかりやすく、ヘルペスウィルスへの感染により発症するウィルス性の口内炎で、潜伏期間を経て発疹や強い痛み、さらにリンパの腫れといった症状も出ます。その後、高熱が続き、しばらくして小さな水泡(水ぶくれ)が複数でき、赤く腫れて痛みを感じ始めます。水泡が破れると腫瘍ができます。また、腫瘍の発生場所は舌や唇、歯茎だけでなく、唇の外側やのどに近い粘膜など、いたるところに現れる可能性があります。

・ヘルペス性口内炎の対策
ウィルス性の口内炎ですので、治療は医師に任せるのがいいでしょう。
薬を処方された後は、刺激の強い食べ物を取らないようにして、さらに水分をこまめに補給し、しっかりと休めば2~3日で一気に回復するようです。ただし、完治しないと、ほかの人へ伝染することがあるので、しっかり治してから会社や学校、幼稚園に行くようにしましょう。

・カンジダ性口内炎
口腔カンジダ症、モリニア症の別名を持つカンジダというカビの増殖が原因の口内炎です。
症状が特徴的で、白い苔が舌や頬といった口の中全体に広がるという見た目に反し、痛みはほとんどありません。白い苔が剥がれてくると、赤く炎症を起こし、出血しやすくなり、痛みも感じるようになってきます。

・カンジダ性口内炎の対策
治療法としては真菌であるカンジダ菌の増殖が原因のため、病院で抗真菌剤を処方してもらい、薬でうがいをしたり、軟膏の場合は患部に塗ったりします。
カンジダ性口内炎のもう一つの大きな特徴として、健康な人はカンジダ性口内炎が出来る可能性が低いことです。元々、カンジダ菌は口の中に常にいる常在菌なので、発生する要素は基本的に誰でも保持しています。疲れや他の疾患がある場合に発症するといわれています。他の疾患とは免疫系にかかわる病気(血液系など)です。こういった重大な疾患と併発することが多いため、医師の受診をなるべく早く受けた方が良いでしょう。

○まとめ
口内炎は軽度なものなら、何も治療・対策をしなかった場合でも1週間~2週間で治ってしまうと言われています。しかし、しっかり対策を行い口内炎の症状の進行(悪化)を阻止することで、より早く治すことができます。そして、発症の多いアフタ性口内炎の予防と進行の両方に対して効果があるのが、「うがい」を定期的に行う事です。あわせて、ビタミンB群を摂取するのも効果的です。予防法と治療法がほぼ同じなので、治っても継続して続けていくのが良いでしょう。
もし、2週間を超えても治らない場合は、別の口内炎だったり、より重大な病気を併発していたりする可能性もあるので、病院で診察してもらうのが一番です。
口内炎でお悩みの方、目黒付近で皮膚科をお探しの方は、あいおいクリニック皮膚科 アトレ目黒をご利用下さい。

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湿疹・皮膚炎

今回は、湿疹および皮膚炎についてご紹介します。まず、湿疹とは皮膚で生じる炎症のことで、別名を皮膚炎といいます。皮膚科でしばし目にする皮膚炎を3つ挙げたいと思います。

まずは手湿疹について述べます。湿疹・皮膚炎の中でも、最も多い頻度で見られるのが手湿疹ではないでしょうか。
手湿疹とは、手に限局する湿疹および皮膚炎のことを指します。
手は全身の他の部位と比べて皮脂腺がないため乾燥しやすいこと、そして汗腺が多いため経皮から異物を吸収しやすく、アレルギーを獲得しやすい環境であることがあげられます。

手湿疹に罹患すると、まずは手掌や手指などに患部が肥厚、角化が見られます。
その後、患部の乾燥、次第に亀裂が生じることもあります。
別名を主婦湿疹といい、その名前から主婦に多いと思われがちですが、手洗いを頻回に実施する医療・介護関係者、美容師、調理師などにも多く発症する傾向があります。
洗剤や石鹸などが原因物質となって引き起こされることが多く、理由として洗剤の主成分である界面活性剤の影響が原因のひとつとされています。

二つ目は、汗疱です。手指の側面に小水疱が多く発症され、アトピー性皮膚炎の既往がある方に発症しやすいといわれています。
特徴は、手指の側面に掻痒を伴う小水疱の形成を認めることです。
再燃を繰り返すことが多く、中でも夏の時期に好発することから発汗との関連性が疑われています。

最後が、接触皮膚炎です。いわゆる「かぶれ」のことで、刺激性のものと、アレルギー性のものの2つに分類されます。
刺激性の皮膚炎は、特定の物質を接触することで引き起こされ、誰にでも生じる可能性のある湿疹です。
一方で、アレルギー性の皮膚炎は、ある特定の物質が原因となって引き起こされます。
原因物質は多様で個人差があるものの、中でも金属、ラテックスなどのゴム製品、マンゴーなどの南国系の食物、化粧品、医薬品などが原因となることが多いです。

主な症状は、原因物質と触れた部位の水泡、紅斑、丘疹、掻痒です。
増強すると、浸出液やびらん、疼痛を伴うこともあります。
接触皮膚炎は、皮膚科医の問診および視診によって診断されます。
原因物質は多岐にわたり特定できないことが多いため、考えられる物質を避けることが第一選択といえるでしょう。
場合によっては、皮膚科でパッチテストを実施することもあります。
特に、ピアスなどのアクセサリー、腕時計、歯科金属などの金属が原因物質と考えられる場合にテストが有効とされているため、特定の金属によるかぶれがありパッチテストを希望される方は、事前に皮膚科へお問い合わせください。

主な治療方法ですが、基本は患部の保護とスキンケアです。乾燥が見られる場合はワセリンやヘパリン類似物質が含有された保湿剤を塗布しましょう。
小水疱や皮疹を伴う場合は、ステロイド外用薬の塗布も効果的です。
掻痒が強い場合は、抗アレルギー薬の内服治療も良いでしょう。
しかしながら、先ほど述べたように原因物質を避けることが第一選択です。職業上の理由で原因物質の制限治療が困難な場合は、一度皮膚科医へ相談しましょう。

一般的に、湿疹および皮膚炎は軽微な皮膚疾患と思われがちです。
しかし、アトピー性皮膚炎を含め、他の皮膚疾患との判別が困難な場合もあります。
さらに、全身性の湿疹・皮膚炎として脂漏性皮膚炎、貨幣状湿疹、うっ滞性皮膚炎、自家感作性皮膚炎等多くの皮膚疾患があげられます。
治療を希望される方を含め、上記疾患を疑っている方、スキンケアの方法を知りたい方は、皮膚科への受診をお勧めします。

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美白治療

今回は、しみ(肝斑)、くすみ等、紫外線によって生じる皮膚病変および美白治療について説明します。やっと暑い夏も終わりましたが、みなさんは紫外線対策を実施されましたか。

光には、体内時計の調節など人間生活で役立つ効能も多くあります。
しかしながら、繰り返し紫外線を浴びることがしみやしわ、場合によっては癌の原因となることも分かっています。現在では、小児のうちから日焼け止めを使用することが推奨されるようになりました。

美白や肝斑の前に、まずは紫外線が皮膚に変異をもたらすメカニズムについて簡単にお伝えします。
肌に紫外線が当たると、まずは日光皮膚炎が起こります。
これは、日光に当たった部位がひりひりとする症状で、いわゆる日焼けです。
UBVにより皮膚の表皮細胞が一部破壊されたために生じ、数日後に皮膚剥離、水泡が生じることもあります。
さらに、日焼けによってUBVやUBAを浴びた後、色素細胞が活性化し、メラニン色素を発生させます。そのために色素沈着が生じ、肌の色が黒くなってしまいます。
UVAはUBVと比較して、皮膚の深層まで到達するため、後の色素沈着を引き起こします。このように、紫外線を浴び続けることによって皮膚が破壊されると、後のしわやたるみの原因になります。

それでは、肝斑、炎症後色素沈着、くすみ、くまなどをはじめとする紫外線が原因の皮膚病変を防ぐためには何をするべきでしょうか。
まずは日焼け止めを使用することが第一です。
自分の皮膚に合ったもの、使用感が良く嗜好に合うものを選択し、頻繁に塗りなおすことも必要です。
日傘や帽子等での遮光も効果的だといえます。
また、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノール等を摂取することもよいでしょう。

上記疾患の主な治療法ですが、内服薬や外用薬、光治療など様々な種類があります。
ただし、保険診療の対象外のものもありますので、お気を付けください。
内服薬として、ビタミンCが基剤のアスコルビン酸は肝斑や雀卵斑に、トラネキサム酸は炎症後の色素沈着にそれぞれ保険適用が通っています。
ただ、副作用も懸念されることや、また既往によっては内服ができない場合もあります。
そのため、処方を希望する際はお薬手帳を持参して皮膚科医の判断を仰ぐことをお勧めします。
また、加齢や長年にわたる紫外線の蓄積で起きた老人性色素斑等には、レーザーによる光治療が効果的だと言われています。

肝斑に用いる主な外用薬には、ハイドロキノン、レチノイン酸(トレチノイン)等があります。多くは自費診療の対象です。
レチノインとは表皮メラニンを排出する作用があるため、色素沈着に対して効果があるとうたわれています。
また、ハイドロキノンには新しいメラニン再生を抑制する作用があるため、両者を併用して用いることで薬剤の浸透性を高める効果があるといえるでしょう。
ハイドロキノンが含有された化粧品は医療機関で自費購入できる場合もあるため、最寄りの皮膚科へ確認して下さい。

一言で美白といいますが、美白治療には色素性病変を改善するもの、皮膚の色を明るくするもの、肌の透明度を上げるなどいくつかの目的に分類されます。
その目的に応じて外用薬、内用薬、ピーリング、レーザーなどいくつかの種類があります。さらに最近では、美白をうたう化粧品が数多く販売されています。
ただ、保険診療内での治療には限りがあるため、望み通りの治療を望む方は自由診療である美容皮膚科を受診することも一つの方法だといえるかもしれません。

目黒近辺で皮膚科をお探しの方や、美白をはじめとして、しわやくすみ、くま等の美容系の皮膚疾患でお悩みの方は、ぜひ「あいおいクリニック皮膚科 アトレ目黒」をご利用下さい。

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日付:  カテゴリ:美容皮膚科

伝染性膿痂疹

今回は、皮膚感染症の一部である伝染性膿痂疹(とびひ)についてお伝えします。
伝染性膿痂疹は、皮膚感染症の一つです。
皮膚感染症とは、全身あるいは皮膚の一部の免疫機能が低下することによって生じる疾患です。

主な原因はウイルス、細菌、真菌による罹患です。
誰にでも罹患する可能性のある疾患ですが、中でもかかりやすい対象となるグループが3つあります。
1つ目は、皮膚の弱い乳幼児や、皮脂の分泌が少ない高齢者、糖尿病や悪性疾患、肝機能障害や腎機能障害などの既往がある方、また薬物治療中の方などに発症しやすいといわれています。
2つ目が、皮膚の湿潤、極度の乾燥、炎症、外傷などの外的要因です。最後のグループとして、多汗、スキンケア不足、掻破、不潔などがあげられます。

伝染性膿痂疹は、先にも述べた通り代表的な皮膚感染症で、表皮にある常在菌が皮膚から侵入することで感染します。
原因菌は、黄色ブドウ球菌による水泡性膿痂疹と、化膿レンサ球菌による痂皮性膿痂疹の2種類があります。
特に初夏から真夏の時期になると掻きむしったため、お子さんがとびひになってしまったと来院される方も増えますが、多くが前者の罹患者です。

水泡性膿痂疹の主訴は紅斑や水泡、膿疱、びらんです。
一方で、痂皮性膿痂疹は患部の痂皮が特徴で、ときに全身性症状を伴います。
患部の細菌培養によって病名を確定することもありますが、皮膚科医の視診で判断することも多くなっています。虫刺症や擦り傷、切り傷などを掻破して感染します。
特に乳幼児や小児に多く、伝染性膿痂疹に罹患した場合は、他の園児に罹患する恐れがなくなるまで登園は見合わせる園もあります。
もし罹患した場合は、園に確認を取った後で皮膚科医の診断を仰ぎましょう。

さらに、伝染性膿痂疹と区別が困難な疾患として、アトピー性皮膚炎や伝染性軟属腫(水いぼ)などが挙げられます。判断が困難な場合は、自己診断せずに皮膚科を受診しましょう。

主な治療法ですが、患部が限局的な場合は、抗生物質の外用薬を塗布して治療することもあります。
しかし、改善しても掻くことで病変が文字通り「とんで」拡大してしまいます。
病変が化膿している場合は、抗生物質の内服薬を処方することもあります。
患部は掻くことで増強するため、外用薬と併用して抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を内服し全身の掻痒を抑えることも効果的です。
もし改善しない場合は他の感染症も考えられるため、かかりつけの皮膚科医へ相談しましょう。

では、もしお子さんが伝染性膿痂疹に罹患した場合はどうすれば良いのでしょうか。
まず、患部は最低でも1日1回シャワーで洗い、清潔に保ちましょう。
患部は石鹸を含ませたガーゼ等で洗い、水分を軽く抑えるようにして拭き取ります。
洗浄後に軟膏を使用する場合は、よく乾かした後に塗布します。
皮膚と皮膚が接触する部分は発汗で汚染されやすく高温多湿な環境は感染を増強させてしまうため、特に清潔ケアを心がけましょう。
また、伝染性膿痂疹の患者さんとタオル等は共有しないようにする、爪は短く切る、手洗いを徹底するなど日常生活の心がけも予防に効果的です。

お子さんの肌は大人と比較して弱く、少しでも強い刺激になってしまいます。そのため、皮膚が乾燥している場合は、皮膚の清潔を保持しながら保湿を心がけましょう。
さらに、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある方は伝染性膿痂疹が増強する可能性もあるため、保湿を含めたスキンケアが必要です。
日常生活で悪化させている原因はないか、ケアの確認を行う場合は皮膚科で相談しましょう。

目黒で皮膚科をお探しの方、および伝染性膿痂疹を含めて皮膚疾患でお困りの方は、あいおいクリニック皮フ科アトレ目黒医院へお越し下さい。

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胼胝、鶏眼

この記事をご覧の方の中で、足にあるたこやうおのめでお悩みの方はいらっしゃいますか。
医療用語では、たこを胼胝、うおのめを鶏眼とよびます。
胼胝や鶏眼はどちらも、皮膚の一部分に長期にわたって圧力が加わることで発生する皮膚病変です。
ペンだこを想像していただくと分かりやすいかもしれません。
胼胝は、皮膚の最外側にある角質が増殖し、著しく肥厚している状態のことを指します。
患部は白濁から黄褐色に変色することが多く、主に足底や趾間に頻発します。
一方で、鶏眼は足に頻発し、皮膚との境目が明確です。
皮疹の中心には芯があり、皮膚の奥まで到達していることが特徴です。
角質が突起するために歩行時などに圧痛、疼痛を伴うことも多くみられます。

主な処置方法は3種類あり、全て皮膚科で一般的に実施されている方法です。
1つ目は、液体窒素を患部へ押し当てるという液体窒素による治療方法です。
1, 2週間ごとに1回の割合で皮膚科を受診し、処置を実施します。
液体窒素が患部を刺激することで軽い疼痛が出現しますが、患部はガーゼ等で保護する、外用薬を塗布するなど特別な術後処置は必要なく、普段通りに過ごすことができます。

2つ目は、スピール膏を貼付する方法です。
スピール膏とは、角質剥離剤が含まれている貼付材で、これを貼付することにより肥厚した患部を軟化させる治療法です。
この方法は比較的手軽なため、スピール膏は市販薬をしても販売されています。
しかしながら、貼付した部分がずれやすいため、誤った場所に貼付すると正常な皮膚部位まで柔らかくしてしまうこともあります。
また、長期間にわたりスピール膏を貼付し続けることで患部を必要以上に浸軟させ、逆効果にもなりかねません。治療をする際は皮膚科医の指示に従って経過観察し、適切にケアを行う必要があります。

最後の方法ですが、上記の方法で効果が感じられない場合に実施されます。
メスやカミソリ等を用いて患部の肥厚した角質を取り除く方法です。
冷凍凝固法で効果が見られない場合などに実施することで、液体窒素の浸透を良くします。削りすぎてしまうと、出血など周囲の皮膚の破損、さらに歩行時に疼痛が生じることもあるため、肥厚状態を見ながら皮膚科医等が行います。

どのような治療を選択するかは、皮膚科医と相談した上で決めましょう。

また、処置の他にも、足の環境を見直すことで再発を予防することができます。
足は、乾燥により感染を引き起こしやすい状態になってしまうため、保湿剤を塗布することも効果的です。また、角質は肥厚する前に皮膚科で除去に努めましょう。
また、毎日足を洗うことで、余分な角質を取り除くことができます。

合わない靴を履き続けることも症状を増強させてしまう一因です。
小さい靴や踵の高い靴などを避けることはもちろんですが、大きすぎる靴でも、足が靴の中で遊ぶ原因になってしまいます。
摩擦や圧迫、ずれなどを避け、足に合う靴を選ぶよう心がけましょう。
シューフィッターという靴の専門家に、靴の作成を依頼することも一つの方法です。
歩行状態や靴の中敷きなどを調整してもらい、歩行環境を推測し足に合った靴の作成を依頼するのも一つの方法です。

うおのめくらいで受診するなんて、と皮膚科への来院をためらう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、胼胝や鶏眼は皮膚疾患の一つです。
足の疼痛は、歩行時の強いストレスになりがちで、放置することで、外反母趾などに進行する可能性もあります。

胼胝や鶏眼は定期的に来院し、経過観察や処置を実施する必要のある疾患です。
目黒近辺で皮膚科をお探しの方は、アトレ目黒内にある「あいおいクリニック目黒医院皮フ科」をご利用下さい。

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伝染性軟属腫

いぼにはいくつかの種類があります。
今回お伝えする皮膚科の疾患は、伝染性軟属腫といういぼの一種で、いわゆる水いぼとよばれるものです。
小児に好発し、プールが始まる初夏の時期になると頻繁に見られます。
伝染性軟属腫は、伝染性軟属腫ウイルスとよばれるウイルスが皮膚の最も外側にある角化細胞に感染することで病変が出現します。
ウイルスが原因のため、接触を通して人にうつります。
家族間などで頻発し、また、プールにあるビート板やタオルなど触感染によって人から人へ感染していると言われています。

主な症状ですが、水泡が含まれているかのような丘疹、およびその周囲の紅斑が特徴です。
一般的に、自覚症状はありません。しかしながら、まれに掻痒や疼痛を伴うこともあります。
皮膚の一部に単体で生じる場合から複数個生じる場合まで多様ですが、丘疹が皮膚に集簇することも少なくありません。
患部を引っ掻いてしまうことでウイルスが離散し拡大するため、患部は掻破しないようにガーゼ等で保護するとよいでしょう。

伝染性軟属腫は、数か月から数年で自然治癒することもあります。
しかし、先に述べたとおりに人にうつってしまうことから、
保育園や幼稚園へ通っているお子さんの場合は皮膚科での摘除を求められることが多くなっています。

主な治療法ですが、凍結療法と摘除療法などがあり、後者の方法が一般的です。
どのような処置かというと、伝染性軟属腫を鑷子でつまんで摘除する方法です。
術前処置として、患部にペンレステープという麻酔が入ったテープを貼付し、
麻酔効果があらわれた30~60分後に摘除することもあります。
鑷子で摘除するため、幼児に対しては強い痛みを伴う治療です。

また、麻酔入りのテープを貼付するとはいえ、処置時の疼痛を完全に抑制するほどの効果はないと思っていただいたほうが良いかもしれません。
軟属腫は複数個にわたることや、子供は大人に比べて皮膚も薄いため、数回処置をしているうちに徐々に疼痛が生じてしまいます。
軟属腫の摘除による精神的なダメージがあまりにも大きい場合は、治療を見合わせることもあります。
治療方針については、皮膚科医とよく相談した上で決めましょう。

摘除した部位は抗生物質の軟膏を塗布するか、絆創膏でおおって保護します。
処置をした日は入浴を避け、シャワーで済ませましょう。
その際は、ガーゼ等に石鹸をつけて、患部の刺激にならないように洗います。
その後、軟膏を塗布する場合はよく乾燥させてからにします。
患部が小さく摘除が困難な場合は、処置をせずに経過観察することもあります。
しかし、拡大した場合にはやはり摘除が必要となることが多いです。

摘除以外の治療法ですが、ヨクイニンという漢方を内服する、ハトムギ茶を飲む、イソジン軟膏を塗布する、木酢液の入ったお風呂につかるなどの方法もあるようです。
しかし、ヨクイニン錠は一度に内服する量が多いことや、その他の方法は寛解する治療法として確立しているとはいえません。
確実に取り除く場合は、やはり皮膚科を受診し処置をすることが望ましいといえるでしょう。

肌が乾燥している、またアトピー性皮膚炎などの皮膚の状態によっては伝染性軟属腫が増強することも見られます。
また、伝染性軟属腫とほかの皮膚病変が同時に出現することもあります。
丘疹や紅斑を伴う皮膚疾患は数多くあります。
伝染性軟属腫かどうかの判別や肌のお手入れの方法等も含めて、皮膚科の受診をおすすめします。
自己判断や自己処理はせずに医師の判断を仰ぎましょう。

目黒近辺で皮膚科を探している方、お子さんの伝染性軟属腫を含め皮膚疾患でお悩みの方は、
アトレ目黒内直結で便利な「あいおいクリニック目黒医院皮フ科」へお越し下さい。

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