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マスクによる肌のかぶれについて…

新型コロナウィルス・・・まだまだ気を緩められない毎日で憂鬱ですね(´;ω;`)

私は気持ちを切り替えて、ひたすらカワ(・∀・)イイ!!マスクを求めて色々試しています。また、洋服と色合わせをして、細やかなお洒落を楽しんでいます。

そもそもマスクによる肌荒れの原因って…

マスクかぶれに悩む女性

使い捨てマスクは必ずしも綿製品とは限らず、化学繊維を使っていることがあります。

また長時間装着していることで、蒸れたり・・・擦れたり・・・そうなると、肌のバリアー機能が衰えてしまいます。マスクの擦れで肌の潤いがガタ落ちです。

マスクによるかぶれで、皮膚科にいらっしゃる患者様増えました。

皆様同じように「こんなことで受診してすみません」とおっしゃいます。いえいえとんでもないです!立派な肌トラブルです。

蒸れたマスクの中は雑菌も繁殖されやすいので、マスクによるニキビを作ってしまうこともあります。

★対処法

手作りマスク

ガーゼマスクに変えたり、出来れば肌に優しいシルクのマスクに変えたり・・・擦れないようにもう一枚柔らかいティッシュを挟んだり、ガーゼを小さく切ってマスクの中敷きにすることをお勧めいたします。

ずれないように可愛いマスキングテープで止めたりするとオリジナルで良いですよ☆☆☆

休憩する際などマスクを外せる時には、化粧水を小さいボトルに入れて、シュッと一吹きして肌に潤いを補給してあげると良いですよ(*^-^*)乾燥しているときは、潤いを足すしかありません!

当院では、保湿力の高いドクターズコスメも取り揃えております(*^^)vご相談ください!

一日も早いコロナの終息を願っています…。

NS森でしたー♡

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花粉症皮膚炎

今年も、花粉症の時期が到来しました。
記事をご覧の方の中には、鼻汁や目の痒みでお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。今回は、多くの人が罹患している花粉症から派生した花粉症皮膚炎についてご紹介したいと思います。

意外に思われる方もいるかもしれませんが、春先は肌荒れが最も起こりやすい時期と言われています。
なぜかというと、皮膚炎が生じるのは肌荒れ、季節の変わり目という要因だけではなく、花粉症との関わりがあるためです。

花粉症皮膚炎という病名も最近では知られるようになりました。つまり、花粉は鼻や目の症状だけでなく、肌にも影響を及ぼすといえます。そのため、花粉症に罹患していない、鼻水など花粉症の症状はないのにもかかわらず、花粉によって肌荒れや顔面の皮膚炎が生じてしまうのです。

花粉症で起こる症状と言えば、一番に思い浮かべるのはくしゃみ、鼻水、涙、目のかゆみです。
一方、花粉皮膚炎に罹患すると目の周囲から頸部にかけて皮膚炎をおこすことが多くなりますが、まれに全身に症状が出ることもあります。
特に、アトピー性皮膚炎の罹患者は30%の人が、花粉の時期により皮膚の症状が悪化するともいわれています。

花粉症皮膚炎のおこり方には2種類あります。皮膚に直接花粉が接触して悪化する場合、そして目や鼻から花粉が入って2次的に悪化する場合があります。特に、顔面など外界と接しやすい部位に元々皮膚炎があった場合などは、皮膚の中に花粉が入りやすくなるため症状が増強しがちです。

では、花粉症や花粉症皮膚炎に罹患した場合の治療法を見てきましょう。

アレルギーの対策では、原因物質を避けること、そして掻痒(痒み)を抑えることが最も大事です。
花粉症の原因物質としては、以前はスギが中心でした。しかし、最近はスギ以外でも様々な花粉で花粉症が起こることが知られています。そのため、花粉症に罹患した場合にはまずは原因を避けることが必要です。

たとえば、樹木では広い範囲に花粉が飛びますが、草の花粉はあまり遠くには飛ばないため、検査で草の花粉だとわかった人はその花粉の季節に河原や公園などに近付かないことも対策といえます。

また、さらに、採血検査によって、高い数値を示した検査項目を避けることも有益です。アレルギー検査を実施する場合は費用が実費でかかる場合もありますので、詳しくは皮フ科へ確認するとよいでしょう。

次に大事なことは、皮膚状態を良好に保つことです。
花粉症皮膚炎は、アレルゲンとなる花粉が皮膚に付着することによって、顔や首などの皮膚が乾燥してついて赤みを帯び、痒みを伴うという一連の症状が生じます。
そのため、外出後は洗顔し余分な花粉を落とすこと、保湿し肌のバリア機能を高めることも大事です。

病変が生じた場合は、症状によって外用薬や内服薬を使用し早めの治療を心がけましょう。その他にも、ストレスなどの外的要因によっても症状が増強することが知られています。できるだけストレスを取り除くよう心がけましょう。

いかがでしたか。花粉症が生じた場合は、まずは早めに内服を開始することが一番大切です。
そのためには、自分がアレルギーを持っている花粉を知っておくことも大切です。
花粉症をお持ちの方は、他の物質に対してもアレルギー反応を示す場合が多く見受けられます。そのため、アレルギー検査や、花粉症皮膚炎の治療をご希望の方はお気軽にご相談ください。

あいおいクリニック皮膚科アトレ目黒では、患者様の残存機能を低下させないように、QOLを高めるように配慮し、皮膚科の専門医師が診察し治療、スキンケア等の整容面からの相談
にも応じます。土日祝日も診療しておりますので、ご興味がおありの方はぜひお電話でお問い合わせ下さい。

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レーザー治療について 2

前回は、医療レーザーについて皆さんにご紹介いたしました。本日は、レーザーの応用やその適用範囲の拡大についてお伝えしたいと思います。

まずは、炭酸ガスレーザーを用いた皮膚科の手術についてです。炭酸ガスレーザー療法は比較的安価で利用しやすいため、多くの皮膚科治療で用いられています。
炭酸ガスレーザーは、黒子(ほくろ)、脂漏性角化症、尋常性疣贅、表皮母斑などの皮膚病変に対して治療されます。中でも、尋常性疣贅(イボ)に対して効果的だとされており、炭酸ガスレーザー療法を使用することによって病変の深層まで入り込まず跡も残りにくいため、一般的な冷凍凝固法よりも効果的だと言われています。

また、昨今ではエステサロンをはじめとして医療レーザーによる脱毛も一般的になりました。
これは、毛にレーザー光線を照射することにより、毛乳頭部や毛母細胞を刺激し再生される毛を細かくて短く色の薄いものにしようとする技術を利用したものです。
レーザーの照射時間と出力を精巧にコントロールすることで、毛の再生力を細く短く生えてくる程度に抑え、広範囲に濃い毛だけを瞬時に脱毛しながら周辺の損傷を最小限に抑えることができるのです。
さらに、レーザー光線が毛を燃やした余熱をコントロールすることで、毛穴に軽い蛋白変性を起こさせ、結果として毛穴を収縮させるという効果もあります。
また、レーザーの利用により、治療時間や機関も短くなったおかげで患者さんの負担も減らすことができるといえるでしょう。
たとえば、レーザーの出現までは、ワキガに対しての治療はたいへん困難で、腋窩皮膚の裏側から汗腺を根こそぎ剥ぎ取るような方法しかありませんでした。
この外科手術は効果があるものの合併症のリスクも高く、臭いは取れても腋の下の皮膚に傷痕が残ったり、ひきつれた状態で固まったりするなどトラブルも多く、再発の可能性もありました。
しかしながら、レーザーを用いることで皮膚や汗腺のワキガの原因となるアポクリン腺を引き締め、事で臭いの元を減少させ、さらにレーザーで皮膚の細菌を殺菌し、臭いを少なくすることができるのです。

以上のように、メラニン系の母斑(黒アザ、茶アザ、白アザなど)や異常血管系の母斑(赤アザ)などの治療を中心に発展したレーザーですが、アレルギー性鼻炎(耳鼻咽喉科)、さらには美容外科・美容皮膚科へと応用範囲を広げて、患者様のQOLの向上に貢献してきたといえるでしょう。

いかがでしたか。大学病院をはじめとする大病院では、メスを用いた外科治療が一般的だと思われている方が多いかもしれません。
しかし、施設によってはレーザーを多用して皮膚疾患の治療をする機関もあります。
外科治療では良性か悪性かを含め摘除した病変の確定診断ができる、レーザー治療では整容面を重視した治療ができるなど、それぞれ特徴があります。
そのため、主治医の考え方や、患者さんがどのような治療を希望するかによって診療方針は大きく異なります。
ただし、レーザー機器は精密な深さまで調節することができ、操作性に関しても高度な技術が求められます。言い換えれば、医師の技量が反映されるのがレーザー治療といえるでしょう。特に顔面など整容面を重視した治療を希望されている方は、信頼できる医師のもとで治療をすることをお勧めいたします。

あいおいクリニック皮膚科アトレ目黒では、腫瘍などの皮膚病変に対しての相談に応じます。審美的な面から優れた効果を上げるためにはどうしたらよいか、またいくつかの腫瘍に対してはどのような治療をすべきかアドバイスをいたします。
皮膚のできものや、皮膚にできたアザなどの跡が消えないといったお悩みをお持ちの方は、一度お越しいただければ専門の皮膚科医が診療し、誠実に対応いたします。
皮膚にできてしまった傷跡は、時間が経つほど跡に残る可能性も高まってしまいます。

あいおいクリニック皮フ科アトレ目黒では、できるだけ待ち時間を少なく診察にご案内できるよう工夫しておりますので、ぜひお越し下さいませ。

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しもやけ(凍瘡)

寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか。

本日は、しもやけ(凍瘡)について紹介したいと思います。皮膚科の外来でも、まれにみられることが多い疾患です。
しもやけは、別名を凍瘡(とうそう)とも呼びます。凍傷(とうしょう)と似ていますが、その症状は異なります。凍傷は、一定時間以上0度以下の寒冷に皮膚が晒された場合に発生します。そのため、日常生活の中ではまずみられることはありません。凍傷の多くは冬山での登山や吹雪のスキー場などで起こります。最近では凍瘡に罹患する人はあまり見かけませんが、昔は冬に外で雪遊びをする子供達のほとんどはしもやけになっていました。ただ、凍瘡と似た症状が現れる病気もありますので、注意が必要です。

しもやけ(凍瘡)の原因は、寒さによる血行障害です。外気と接する手や指、足に発症しやすく、中でも頬や鼻先、耳がしもやけになりやすい部分です。
なぜかというと、冷気に晒された直後は、動脈と静脈が収縮しています。その後、静脈よりも動脈が早く拡張します。静脈が収縮したまま動脈が拡張するので、組織内に滲出液や炎症起因物質が漏れてしまい、むくみが起こるのではないかと考えられています。

しもやけになりやりやすいのは、遺伝や体質も関係していると言われていますが、大きな原因となるのは、気温と皮膚表面の温度です。
また、手足の湿度が高い場合や、皮膚を濡れたまま放っておくと、皮膚が気化熱によって表面温度が下がりしもやけになりやすくなります。寒い時期には手足が濡れたら水分を早めに拭き取り、靴は乾燥させなければいけません。また、手袋、靴下が濡れたときにも、早めに乾いたものと取り替えるようにした方がよいでしょう。

さらに、寒い時期の血行不良がしもやけの原因になりますので、先が細くなっている靴や高いヒールの靴を履いていると、それだけで足の先が圧迫され、血行不良になりやすくなります。これもまた、しもやけの原因になります。

しもやけに罹患すると、手や足の指、耳が真っ赤に腫れます。
しもやけになった部分が、赤紫になって腫れる樽柿型と、環状に赤くなる多形滲出性紅斑型の2種類があります。

樽柿型は幼い子供に良く見られ、しもやけで腫れた部分はゴムのように硬くなります。
多形滲出性紅斑型の場合は、冬から春にうつる頃に多くみられ、春期しもやけとも呼ばれていて、大きさは麻の実ほどの小さなものから、アーモンド大のものまで様々です。

しもやけになると、患部がジンジンとして、むず痒さや痛み、熱感があります。指がしもやけになった場合は硬く腫れ上がり、しもやけ部分を暖めると、痒みや疼痛が強く感じられることが多いです。やはり、大人よりも外で遊ぶことの多い子供や、また成人の場合は男性よりも女性がかかりやすいと言われています。

もし、凍瘡に罹患した場合は何をするべきでしょうか。
実を言うと、しもやけに特別な検査は必要ありません。皮膚科ではビタミンEが配合された外用薬等の処方をする場合もあります。しかし、凍瘡は血行不良によって生じるため、薬は必要ないと判断する皮膚科医もいるでしょう。

家庭でできる治療法として、40度のお湯と5度くらいの冷たい水をバケツに用意し、しもやけの部分を交互に浸します。このとき、冷たい水よりも、暖かいお湯につけている時間を長くし、お湯から始め、お湯で終わるようにします。お風呂の中でマッサージするのも効果的です。マッサージを行うとき、力を入れて行うと毛細血管が切れてしまい、益々ひどい状態になってしまうこともありますので、あまり力を入れすぎないように優しく実施しましょう。

しもやけと似ている症状のあるものに、膠原病の全身性エリトマトーデスや、凍瘡状狼瘡などもあるため、暖かい時期になってもしもやけが改善されない場合は、大きな病気が隠れている場合もありますので一度皮膚科で診察を受けてみた方がよいでしょう。

しもやけなどの皮膚疾患でお悩みの方は、ぜひあいおいクリニック皮膚科アトレ目黒を御利用下さい。目黒駅直結のアトレ目黒内で、土日も診療しております。

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皮膚科に関連する診療科について2

前回の記事では、皮膚科、それから派生した美容皮膚科・美容外科との違いについてご紹介しました。今回は、皮膚科と形成外科の違いについて見ていきたいと思います。

まず、形成外科では、体表面の変形をもとの状態に近づけるための治療を実施しています。たとえば、ひどい傷跡、ケロイド、先天的な異常、摘出術後の修復、皮膚のできものをきれいに取る、顔の骨折修復などが挙げられます。すなわち、生まれつきや事故によって引き起こされた皮膚など体表面の異常や病気を治すことに主眼をおいていると言ってよいでしょう。火傷痕の治療、乳房再建などがよく知られていますが、ほかにも皮膚の色や形の異常に関して幅広い治療が行われています。

一方、美容外科・美容皮膚科はご本人自身の審美的な観点から容姿を修正する分野です。こうした診療は、行政によって病気とはみなされていないため、保険は適用されずすべて自由診療になります。これらの診療科では、形成外科等の分野で開発された技術を用いることで、もともと正常であっても自身が気に入らない部分の治療も実施されています。美容の分野というと以前は手術が主だった治療方法でしたが、近年レーザー機器の発達などによりその手段も多彩になってきました。たとえば、レーザーによるほくろ取りやあざ取り、ケミカルピーリング等が美容皮膚科で実施できるようになった背景には、こうした事情もあると言えます。

一般的な皮膚科は、にきび(ざ瘡)、湿疹(皮膚炎)、熱傷(やけど)、アトピー性皮膚炎などの皮膚にある病気を治すことを目的とした診療科です。そして、形成外科では、傷跡を目立たなくするための治療として手術を行うこともあり、幅広く対応しています。皮膚科と形成外科で受けられる治療内容の違いを把握したうえで、選択することが大切です。
もともとコラーゲン注入などのしわ取り、あざ、ほくろのレーザー治療などは形成外科医が得意としている分野です。一方、スキンケアや塗り薬などは皮膚科医が得意としてきました。しかし、現代医学の発達とともに、それぞれが得意とする分野に少しずつ入り込んできているため、両者の境界がなくなっているのです。

以上のように、医療の枠を超えて審美的な治療をしたいという需要に応えて、美容皮膚科・美容外科などの整容を目的とする診療科が生まれたといえるでしょう。だからといって、安易に美容外科等で手術を選択することにはリスクも伴います。
なぜかというと、保険が適用されないため治療費が極めて高額になりがちなことがあげられます。
さらに、特に美容の分野ではご本人の描いているイメージと、実際に手術で変化した後のイメージが一致することも非常に難しいことも一つの理由です。
一度メスを入れると、正常な皮膚に傷跡を残すことになってしまいます。コンプレックスを解消する場合や美容外科手術によって理想の外見が手に入る場合もあるでしょう。必要な時に、必要な美容をすることは悪くありません。
しかし、健常な状態でメスを入れるということは、度が過ぎると健康面や外見、内面にまでに異常をきたす場合があることを忘れないでください。

手軽に美容外科・美容皮膚科を受診するのではなく、まずは専門の皮膚科医に相談してみるのはいかがですか。その後に医師の判断を仰ぎ、必要があれば治療範囲の幅を広げるために、自費診療も検討することが良いのかもしれません。

あいおいクリニック皮膚科アトレ目黒では、皮膚科診療の訓練を積んだ医師が誠実に対応いたします。
美容皮膚科を検討している方やご興味がおありの方は、一度お越し下さい。
目黒駅直結のアトレ内に位置しているため、通勤や通学などの際に立ち寄るにも便利な立地です。土日祝も診療しておりますので、詳しく知りたい方はお問い合わせ下さい。

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皮膚科に関連する診療科について

このページでは、今まで皮膚科の疾患を中心に紹介してきました。今日では医療の専門化が進み、皮膚科と関連する診療科として、美容皮膚科、美容外科などが挙げられます。しかしながら、これらの違いをみなさんはご存知ですか。

美を目的に診察する皮膚科というのが身近になったのはごく最近のことです。そのため、聞いたことがないという方や、初めて知ったという方も中にはいらっしゃるかもしれません。この美容皮膚科や美容外科は、病気の治療よりも美しくなることを目的として診察を行いますので、いわゆる一般的な皮膚科とは異なります。

では、それぞれの診療科が具体的にどのような処置および治療をしているのか見ていきましょう。

はじめに美容外科からご案内します。美容外科では、主に外科的な手術を受けることができます。具体的には、二重の埋没手術や豊胸手術、リフトアップ手術などが挙げられます。そのほかにも美容外科では様々な施術を用意しており、ヒアルロン酸やボトックスなどを注入する手軽なものから、メスを使うことなく糸を挿入してリフトアップをするような施術も最近ではみられるようになりました。

次に、美容皮膚科について紹介します。美容皮膚科では、メスを使わずにアンチエイジングを目的とした治療を中心に実施しています。そのため、手術に抵抗があるという方でも比較的安心して受ける事ができるといえるでしょう。
たとえば、レーザーを使用してのシミやしわの治療、医療レーザー脱毛、美肌注射、点滴、美容を目的とした外用薬や内服薬の処方などを行っています。また、整容面からのスキンケアや美肌施術も行っていますので、エステ等よりも一層の効果を実感したいという方にお勧めかもしれません。

皮膚科では、一般的に熱傷(やけど)、湿疹(皮膚炎)、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患が生じている場合、それらの病気を治すことが本来の目的となっています。
確かに、皮膚科でも、ニキビやニキビ跡、肌荒れ対策などを以前から行っているので、美容皮膚科と重複している部分もあり、二つの区別が難しい部分もあります。端的に言うと、皮膚にできてしまった病気・病変を治すことは皮膚科の分野、そしてより美しく見せるといった整容目的の診療は美容皮膚科・美容外科の領域といってもよいかもしれません。

しかしながら、美容を目的とした皮膚科と一般的な皮膚科には、大きな違いもいくつかあります。代表的な点を二つあげてみたいと思います。

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手足口病

いかがお過ごしでしょうか。皮膚科を受診される患者数は初夏から夏にかけて増加し、その後は落ち着くことが多いです。しかし、昨年はそうではありませんでした。なぜかというと、昨年の秋に手足口病が流行したためです。小児科では多い疾患ですので、ご存知の方も多くいらっしゃると思います。今回は、そんな手足口病についてご紹介します。

手足口病は、口腔粘膜や手や足などの水疱性の発疹を主訴とした急性のウィルスによる感染症のことを示します。中でも、幼児を中心に夏に流行が見られます。
もし、手足口病に罹患した場合はどのような症状が出現するのでしょうか。この病気にかかると、文字通り手や足に痒みの無い小さな水疱や発赤が生じます。口腔内にも舌に手足と同じような水疱や小潰瘍(アフタ)がみられます。発疹は口の中の潰瘍だけの場合や皮膚の発疹だけのこともあり、通常は1週間程度で消失し、水疱はかさぶた(痂皮化)を作らずに治ります。発熱は軽度で見過ごされることが多く、38度以上の熱発を伴うことはほとんどありません。

 手足口病の原因となるウィルスは一つではなく、何種類かのウィルスが病原体となります。過去に流行した手足口病はこれまで日本では大きな流行をしたことのないウィルスによるものであったため、発疹が全身に出現するといった皮膚症状の激しい非典型例も多くみられました。また、発病から1~2ヵ月後に爪に横線が生じる、爪が浮き上がり脱落する爪甲剥離などの爪の症状を伴うことも多かったようです。

 以上のように、手足口病が流行したとはいえ、流行の中心となるウィルスは年によって異なります。そのため、手足口病に一度罹患したことがあったも、免疫の無いウィルスによる手足口病に再びかかることもあります。主に4,5歳ぐらいまでの乳幼児を中心に罹患率が高く、学童でも流行的発生がみられることが多いといわれています。しかしながら、学童以上の年齢層の大半はこれらのウィルスの感染をすでに受けているので成人での発症はあまり多くはありません。しかし、成人がこの手足口病に罹患すると、熱発や全身の強い掻痒など子供と比較すると症状が重篤化しやすい傾向にあります。

 気になる感染経路ですが、咽頭から排泄されるウィルスによる飛沫感染、便中に排出されたウィルスが手などによって口や鼻の中に運ばれる経口感染、水疱内容物からの接触感染などがあります。潜伏期は3~4日ですが、ウィルスは咽頭から1~2週間、便からは3~5週間排泄されますので、予防のためにはトイレの後の手洗いとうがいが重要です。非常に感染力が強い疾患の一つですので、予防には留意しましょう。

 手足口症に罹患した場合ですが、特別な治療は必要ありません。例えば掻痒がある場合はかゆみ止めの外用薬を塗布する、かゆみ止めの内服薬を飲むなどの対症療法が中心です。ウィルスが原因のため、予後は自然に治癒することが多いです。登校登園は、手足および口腔内の皮疹が消失して感染の可能性がなくなったら可とされているところが多くみられます。登園・登校の判断は、登園・登校許可証を受け取った上で医療機関を受診し医師の判断を仰ぎましょう。

 手足口病の判断や、かゆみに対する処方は皮膚科でも実施しています。手足口病に罹患した可能性がある場合は、一度皮膚科を受診することも検討してみてはいかがでしょうか。

大人の場合は重篤化する可能性があるため、他院への紹介等も実施する可能性があります。早めに受診し皮膚科医の判断を仰ぎましょう。あいおいクリニック皮膚科アトレ目黒では、土日祝も18時まで診療しています。受診をご希望の方は、ぜひ一度お問い合わせいただければ対応いたします。

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粉瘤(アテローム)

この記事をご覧の方の中に、皮膚の一部分に突然大きなこぶのようなものができた経験のある方はいらっしゃいますか。あるとしたら、それは粉瘤(アテローム)である可能性が高いといえるでしょう。今回は、その粉瘤についてご紹介したいと思います。

粉瘤とは、皮膚に隣接した皮下組織の中に老廃物がたまることで拡大する瘤(こぶ)のことで、アテロームとも呼ばれています。瘤が皮膚の下で異常に細胞が増殖した結果、中身がドロドロした悪臭を伴う泥状の物質で皮膚の下が満たされます。体のどこにでも発生する可能性があり、中でも背部や顔などに多いといわれています。皮膚の同一部位へ刺激が繰り返されることや、外傷などで皮膚の一部が内側に入り込むことなどが契機となって出現することが多くなっています。

もし、粉瘤ができてしまった場合は何をするべきでしょうか。まず、粉瘤を疑った場合は患部を必要以上に触る、潰そうとしてはいけません。

無理に潰そうとすると、ドロドロした悪臭を放つ物質が皮膚の内部から出てくることがあります。また、患部は通常痛みを伴うことはありませんが、万が一細菌感染が起こった場合は患部の腫脹、および疼痛が見られます。患部が比較的小さく、痛みなどの症状がない場合は、多くは経過観察のみ、または抗生物質の外用薬塗布でよいでしょう。
もし患部が赤く腫れた場合は、患部に細菌が付着している可能性が高いため、抗生剤の内服によって感染した状態を抑えることができます。

しかし、進行した粉瘤は摘出手術を行うほうがよいでしょう。
通常は局所麻酔での日帰り手術です。手術の方法ですが、大きく分けて2つに分かれます。一つは、患部をメスで切開・縫合する方法です。
もう一方は、へそ抜き法(くり抜き法)という比較的簡易な手法です。
手術というと、手術後の傷跡を気にする方も多くいらっしゃいます。
後者のへそ抜き法の手術では、表面皮膚の切開は最小限に、皮膚の下のアテロームのみを摘出することが可能です。
よって、皮膚の傷あとは小さく目立たなくすることができますが、完全に傷がふさがるには約2~3週間の時間がかかってしまいます。
個人差はあるものの、最終的には傷跡はざ瘡(にきび)程度の大きさにすることができます。切除手術に比べると施術時間が短いという長所がありますが、寛解までの日数は長くなります。また、足の裏の表皮嚢腫や内容物が完全に固形化しているアテロームに関しては実施できません。手術を実施するのかどうか、またどの手法を選択するのかは信頼できる皮膚科・形成外科医に判断を仰ぎましょう。

手術を実施するかどうかは、通常は患部の状態で判断します。
しかしながら、放っておくと、炎症を起こしたり、非常に大きくなったりするものもあるので、ある程度以上の大きさになったものは切除したほうがよいでしょう。
患部が拡大している症例などは入院して治療する場合もあります。非常にまれな例ですが、この病気から皮膚がんが発生することがあり、今まで長い間同じ大きさで経過していたものが急に大きくなったときなどに注意が必要です。摘出の他に手術が必要となるのは、ほかの腫瘍性疾患との鑑別のため顕微鏡で組織を調べる場合、または不快なにおいが気になる場合、外見上目立つなど整容的に気になる場合などが挙げられます。

典型的な粉瘤は、皮膚科医による診察で診断を下します。患部があまりに大きく、ほかの腫瘍性疾患などとの鑑別のために精査が必要な場合、または中身を摘出する手術を行う場合などは、検査などの設備が整った医療機関で実施します。粉瘤を疑った場合は、まずは最寄りの皮膚科を受診し、紹介を含めて皮膚科医の判断を仰ぐことをお勧めします。

目黒近辺で皮フ科をお探しの方は、あいおいクリニック皮膚科アトレ目黒医院を御利用下さい。土日および祝日も受診いただけますので、粉瘤の判断および紹介等も実施いたします。診察をご希望の方は、お電話で一度お問い合わせ下さい。

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スキンケア製品の分類について

今回は、スキンケア製品の分類について紹介します。薬局で購入した軟膏、皮膚科で処方を受けた外用薬、さらにはドラッグストアで買った歯磨き粉、化粧品や整髪剤など、私たちは日常的に多くのスキンケア製品を使用しています。ですが、それらがどのような目的で区分されているのか、また最近よく耳にするジェネリック医薬品や健康食品等についても簡単に述べたいと思います。

まず、スキンケア製品は、薬事法によって5種類に分類することができます。

(1) 医薬品
薬品のなかでも、病気の治療を目的とした薬のことで、有効成分の効果が認められたものを言います。医薬品としての認可を受けるまでには長い時間と綿密な検査を必要としており、動物実験の後に治験を実施し、症例や薬剤の効果を報告した上で認可に至ります。そのため、安全性・有効性の面からも優れているといわれています。主な種類ですが、病院で医師が処方するもの、ドラックストアなどで購入することができる大衆薬(OTC)が挙げられます。具体的には、ワセリンやヘパリン類似物質が含有された保湿外用剤などがスキンケアに用いられる医薬品です。

(2) 医療機器
薬事法では、医療用の機械だけではなく例えばガーゼや脱脂綿といった小さな物や松葉杖や車イス、電気マッサージ器等も幅広く含まれます。創傷や損傷のある部位にも使用することが特徴です。

(3) 医薬部外品
医薬品と比較して、人体への作用がより緩やかなものを指します。症状の増強防止や衛生状態を保持することが目的で、治療よりも衛生を重視しているといえるでしょう。具体的には、薬用歯磨き剤、制汗スプレー、育毛剤、染毛剤、入浴剤、ベビーパウダーや薬用せっけんなどがあてはまります。ちなみに、ドラッグストア等で目にする「薬用」の表示は、この医薬部外品を言います。また、薬品化粧品も医薬部外品の一つです。「肌荒れでお悩みの方に」「にきびを予防する」「日焼けによるしみを防ぐ」などの記載があり、厚生労働省が許可した特定の目的に効果・効能に有効な成分が一定の濃度で配合されています。

(4) 化粧品
スキンケア製品の多くが該当し、健常な皮膚のみに用いることができるものをいいます。医薬部外品と比較してもさらに効能・効果が緩やかで、清潔にする、美しく保つ、魅力を増す等の理由で使用される製品です。医薬部外品に認められている「にきびを防ぐ」など上記の医薬部外品の項目で述べたような効能・効果は認可されていないため、商品のパッケージなどで表現することはできません。具体例を挙げると、薬用ではない石けんや歯磨き剤、シャンプー、リンス、メイクアップ用品やスキンケア製品が挙げられます。

(5)雑品
上記にあてはならないものの総称を指します。

〇ジェネリック医薬品について
先発医薬品の特許が切れたあと、その薬を他の医薬品メーカーが製造・販売したものをジェネリック医薬品(後発医薬品)といいます。先発医薬品を開発した企業は、医薬品の構造や製造方法等について特許を取得し、特許期間中の20年間はその薬の製造および販売について独占することができます。その特許期間が終了後に、少ない研究費とコストで製造され、先発医薬品と主成分を同じにした医薬品がジェネリック医薬品です。そのため、ジェネリック医薬品は先発医薬品に比べて安価です。まれに、先発品では見られなかった副作用等が生じる可能性があるため、ジェネリック医薬品を使用中に違和感が生じた場合はかかりつけの医師や薬剤師へ相談しましょう。

〇健康食品等について
また、昨今では、市販や通信販売で購入したサプリメントや健康食品等を内服、または喫食している方も増えています。しかし、サプリメント等の広告の下には「個人の感想」という文面が記されていることがほとんどです。サプリメント等はあくまでも補助食品であり、医薬品のように綿密な検査を実施しているわけではありません。そのため、宣伝で謳われているような効果は不明確なところを含んでいるといってよいでしょう。

薬剤に関する疑問点やスキンケアで不明なことがある場合は、最寄りの皮膚科医に相談しましょう。目黒駅近辺で皮膚科をお探しの方は、土日も診療しており、アトレ目黒駅直結で便利なあいおいクリニック皮膚科アトレ目黒を御利用下さい。

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性感染症2

今回も、前回に引き続き性感染症(別名STD、STI)についてご紹介したいと思います。
前回では紹介し切れなかった梅毒、ヘルペス、トリコモナス、毛じらみ、B型・C型肝炎について解説します。

〇梅毒
梅毒トレポネーマ・パリダム(TP)という病原体によって感染します。皮膚や粘膜にある小さい傷から感染し、やがて内臓や中枢神経などの全身器官が侵されてしまう病気です。女性が罹患すると、接触後の2~3週間で陰部に固いしこりが発生します。その後、鼠径リンパ節に腫脹が見られた後自然に消失します。男性の場合は、しこりは包皮や陰茎などに発生し、表面が破れびらんや潰瘍になります。その後、大腿部のリンパ節炎に移行するものの、疼痛はありません。しこりを放置すると寛解までに時間を要します。抗体が完全に低下するまでは定期的な診察や検査を続けることが必要です。

〇(性器)ヘルペス
単純ヘルペスウイルスを病原とする性感染症です。感染後3~7日の潜伏期を経た後に外陰部に水疱が数個出現します。多くは1か月以内に治癒しますが、治癒後も月経・性交その他の刺激が誘因となって再発を繰り返すこともあります。完治してもウイルスは体に残り、ストレス等により抵抗力が弱くなった際をねらって再発します。

〇トリコモナス
男女共に自覚症状が出ないこともあり、いつ感染したか分からない事が多い疾患といわれています。トリコモナス原虫が原因で罹患します。膣だけではなく子宮頸部、下部尿路、前立腺などにも侵入します。男性に比べて、特に女性で症状が強いといわれています。再発を繰り返す場合も多くなっています。
男性の場合、トリコモナス原虫は尿道・陰茎包皮・前立腺・精巣などに寄生しますが、ほとんど自覚症状がないことが多いです。無症状でも尿道の分泌物や炎症が非感染者に比べて多く、感染後の潜伏期間も長いといわれています。
トリコモナス感染を有する男性には前立腺炎を有することが多いです。
さらに、自覚症状がなくてもパートナーが感染していれば本人も治療する必要があります。また、女性は男性に比べトリコモナス感染症の症状は非常に多様です。約50%は自覚症状がない場合もありますが、症状が進行するとおりものに血が混じる場合もあります。

主訴は、泡状の悪臭の強い黄色いおりものの増加と、外陰・膣の刺激感、強い掻痒です。トリコモナス感染を受けた膣粘膜や発赤・びらんを有する膣部は、クラミジア感染や淋病と同様にHIV感染リスクを高めことが指摘されています。感染が判明した場合は、同時にパートナーと共に治療する必要があります。

〇毛じらみ
毛じらみとは、人間の毛に寄生しているシラミです。感染すると平均1~2ヶ月後に陰毛の痒みとして自覚することが多いです。陰毛に限らず肛門周囲・腋毛・胸毛・すね毛、さらにはまつ毛や眉毛に至るまで感染します。増強すると湿疹や細菌性の二次感染が起こりえます。ほとんどは、性行為などの陰毛の直接接触による感染です。人に寄生するシラミとして他、頭ジラミとコロモジラミがいますが、これらは性行為でうつることはありません。

〇B型・C型肝炎
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスが肝臓に感染して起こる状態のことです。免疫正常の成人の多くは一過性の感染ですが、数%に持続感染を起こします。そして、感染が持続する人の一部に肝硬変や肝癌を発症します。また、C型肝炎は主に血液を介して感染するウイルスで、接触感染よって感染し、肝臓で増殖します。慢性化すると多くの場合、肝硬変・肝癌に移行します。感染しても30~40%の人は自然治癒しますが、現在のところB型肝炎のようなワクチンで予防することはできません。

性病の場合、治癒したかどうかはご自身では判定できない場合があります。また、感染部は自分ではなかなか分からず、治療が不十分となってしまう可能性もあります。治癒したかどうかは必ず受診して確認するようにしましょう。受診に抵抗はあるかと思いますが、できる限り診断を受けていただいたほうが良いでしょう。

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